完璧なシチュで完璧に音楽を聴くために日々をやっていきたい

東京、台風、新卒、夜、この最高の環境下で聴くビレッジマンズストアは最高という記憶を、僕はなんとか数十年後も思い出したくて仕方ないんですわ。のっけから痛々しいことを言っているけども、けどもだ。

音楽を聴いていると「この曲はこのシチュエーションで聴きたい」というのが絶対にあると思うんですよ、車で海沿いをかっ飛ばしながらスピッツを流したくなったり、路傍で蝉がくたばってるのを見て、無性にフジファブリックの「若者のすべて」を聴きたくなったり。

その手の「今、その曲を聴くべき最良のタイミング」だと自分で直感した瞬間に、僕は人といようが何だろうがソッコーでイヤホンを外耳にぶち込みたくなるんですよね。なんとかこの記憶、体験を音楽とリンクさせたい、その一心で、最良の一曲を流し、俺の現実をMV化せんと、腐心しています。

未だに夏の臭いを感じると、中学生の時に連れの親父が海に連れて行ってくれたことがふっと記憶に呼び起こされるし、同時に行きの車内で聴いていたキマグレンが脳内で流れ出すんですよね。そういった "記憶を、音楽を使うことで確実に脳に刻み込む” ライフハックを俺は信仰していて、そのシチュにぴったりの曲を聴きたくなる症候群に罹患しているんですよね。助けてくれ。言うほど音楽に詳しくないくせによ。

東京で一人暮らしを始めて早くも半年が経とうとしていて、心底仕事に病んで辞職を真剣に考えたりもしているけど、概ね暮らしは順風だし、上司もオフではいい人だし、辛い分ちゃんとお金も貰えるしでそこそこ物欲は満ちてたりするんですよ。けど今のクソみたいな大変さは絶対に「いい思い出」に昇華させたくないし、数年後にドヤ顔で「今は大変だろうけど、必ず君の糧になるから」と訳知り顔で言う先輩にはなりたくない、ひたすらまだ見ぬ後輩の困憊に添い遂げてえので、俺は、それの気持ちを忘れんが為にも音楽を使って今のつらい記憶を脳の髄に刻み込もうとしています。suck a stew dryのpaymentを聴き、ハヌマーンの幸福のしっぽを聴き、syrup16g不眠症を聴き、現状のクソさを何が何でも美化するまいと、思いながら、理不尽な日々をクッソ眠いなと思いながら、なんとかやり過ごして行きたいんですよ、分かってくれよ、発言が臭いのは十二分に自覚してんだよ、クソがよ。

助けてください、僕からは以上です。

 

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