俺は科学館にコズミックホラーを求めてんだ

コズミックホラー

 
だそうです。コピペしました。
僕は科学館やら博物館やらに、こいつを味わいに行っていると言っても過言ではないです。
解説読んで「へぇ~」ってなりたい以上に、漠然とした怖さやら"畏れ" に心をどっぷり浸して、世の理~! みたいなとんでもねえパワーに頭の中ドロぐちゃに蕩かされたいな、という気持ちがあります。
46億年の途方も無さだったり、その中での人間の訳分からんほどの特殊性だったり、そういった気持ちを呼び起こさせるほど大量に 生き物の死骸を集めて飾る人間のエグさだったり、そう言った色々な気持ちが湧いては頭をどろっとさせていく感覚をたまらねえなと感じるので、科学館がくっそ好きです。
このドロドロ感は人気がないほど濃厚になるので、行ける人は本当に、平日昼間の空いている時間帯を狙って科学館に行って欲しいなと思います。東京じゃ無理かもしれないけれど、自分一人しかフロアにいない状況になれたらもう、怖気持ちよくて昇天しそうになります。
個人的な体験としては、平日昼の名古屋市科学館がおすすめです。特に「生命館」なるフロアは、窓が一切なく、薄暗くてだだっ広いフロアに、胎児から老人までの人体模型が並び、筋肉標本があり、定期的に謎の光がアーチ状の管を伝って光っているという、生命神秘と人体の不気味さでぶん殴ってくる攻撃力があります。
おそらくヒールで歩こうものなら「カツーン……」と響くであろうほどの静寂の中で、胎児と向かい合っていると、もうSAN値がすごいことになります。気が狂いそうになるけれども、惹きつけられて仕方がなくて、半泣きで観て回ることになります。
そのうえフロア内で映像資料なんか観ようものなら、予想の倍近い大音量で解説を喰らって更に心臓が傷めつけられます。あれは休日に多くの来場者がいて、ざわざわした中で放映される前提で音量設定がされているから、自分しかいない静寂のフロアで流れだすともう半狂乱になります。死ぬほど怖い。好き。
そういった意味では、GWに行った国立科学博物館は微妙でした。展示物の数は名古屋と比較にならないほどだけれども、来館者の数も比例していたので、独りの怖さはあまり感じられなかった。
平日に有給とって、朝一番で乗り込んで、動物の剥製に囲まれて、自然のリンチを受けるのが目下の夢です。科学館で発狂したい。